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小児歯科 矯正歯科 下関市 山口 おおの小児矯正歯科

障がい者の治療

障がいをお持ちの方にも
個性に合わせた治療を行います。

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日本小児歯科学会理事として日本の歯科医療発展に貢献してまいります。

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障がい者歯科について

障がい児(者)のための歯科医療

歯科処置の内容は障がいがあってもなくても同じ事をします。
しかし、障がいがあるのでその患者様の障がいを考慮して処置内容や接し方を決めています。
患者様とのコミュニケーションがとれない事が多く、歯科の治療時に
患者様が暴れたりして、私達医療者にとっても患者様やそのご家族にとっても
大変苦労をします。そこで、障がい児(者)のための歯科医療は治療をするのではなく、悪くならないようにする事が大切です。
まだ、むし歯ができない状態で来院され、健康の維持や予防処置をすることをお勧めします。

障がい児(者)のためのおおの小児矯正歯科のコンセプト

患者様のQOL(Quality Of Life:生活の質)つまり生き方の向上を目指して、以下のコンセプトで患者様に接しています。
歯だけみるのではなく、ヒトをみよう、患者様やご家族の生き方、生活を大切にしよう、患者様の障がいや個性にあわせよう、です。
そのためには、患者様やご家族とのコミュニケーションを大切にして相互理解を深め信頼関係を築きながら予防、指導、支援そして治療を行っています。

ダウン症候群

Ⅰ.はじめに

1.ダウン症候群と家族
ダウン症候群では、精神発達遅滞がみられることがあります。その場合ご本人に代わりご家族の方が、どの時期にどのような歯科的問題点があり、どのような解決策があるかを理解し、支援しなくてはなりません。そのためにも、定期的に来院されることを、お勧め致します。
2.ダウン症候群と治療
一般的にダウン症候群の方は、温厚で人なつこい方が多く、治療のためのトレーニングは比較的容易です。
また、様々な歯科的疾患が合併していることがあります。
治療期間が長期に渡ることがあります。最もストレスが少なく、負担をかけない治療計画を立案するためには、ご家族の方の協力が必要です。担当の歯科医師、歯科衛生士を決め対応させて頂きます。ご心配な事があれば、いろいろ相談して下さい。
3.ダウン症候群と歯周病
生きていく上で、一番重要なことは「食べる」ことです。おいしく、楽しく「食べる」には、健康な『歯』が必要となります。
ダウン症候群の方は、その大切な歯を歯周病で失う事が多いと言われています。ダウン症候群の口の中の特徴、歯周病について理解され、予防に心掛けましょう。

Ⅱ.歯周病について

1.歯周病とは

歯周病は、バイオフィルム(プラークとも呼ばれています。歯垢のことです。)中の歯周病菌による感染症です。歯周病菌が歯周ポケットの中で異常増殖すると歯肉が腫れ、歯槽骨の破壊が起こります。

2.歯周病の成り立ち

いろいろな要因が重なって歯周病になります。
歯周病は、人によってかかりやすさが違います。

歯周組織 歯肉が腫れたり、歯を支える骨が吸収したりします。
細菌 歯周病菌数。バイオフィルムの8割は細菌の固まりと言われています。
生活習慣 生活習慣がみだれると、体の抵抗力が落ちて歯周病が進行します。
全身疾患 全身疾患で体の抵抗力が落ちると、歯周病が進行します。
3.歯周病を引き起こす全身疾患
  • ダウン症候群
  • パピヨン.ルフェーブル症候群
  • 糖尿病
  • 白血球異常(好中球減少症・白血病など)
  • 脳性麻痺
  • 低ホスファターゼ
  • 薬物誘発性歯肉肥大症
    (抗てんかん薬:フェニトイン・高血圧治療薬:ニフェジェピンの副作用など)

ダウン症候群は歯周病にかかりやすい疾患の一つです!

Ⅲ.ダウン症候群について

1.歯科的特徴

(1)歯

  • 永久歯の数が少ない
  • 生え変わりが遅い
  • 形の異常(矮小歯・円錐歯)
  • 根っこが短い

(2)顎

  • 上顎の成長が悪く、口蓋が狭い
  • 不正咬合(反対咬合・交叉咬合)が多い

(3)舌

  • 舌が大きい
  • 表面に深い溝がある
  • 舌を出す癖がある

(4)口唇

  • 口がポカーンと開いている事が多く乾燥しやすい

(5)むし歯

  • むし歯になりにくい

(6)歯周病

  • 10歳代で歯周病にかかり、20歳代で重症化する傾向がある

歯周病に罹りやすい体質の上罹ると悪化させ歯を失いやすい特徴があります。

2.ダウン症候群と歯周病

ダウン症候群にみられる特徴的歯周病

(1)局所的要因

先に述べたように、ダウン症候群の方には歯周病になりやすい歯科的特徴が沢山あります!

その他

  • 習癖(指しゃぶりなど)→不正咬合→歯周病
  • 唾液の成分
    ・ph緩衝能が高いため、バイオフィルムがアルカリ性に傾く→歯周病菌が定着しやすい
    ・耳下腺唾液量の減少による自浄作用低下→汚れがたまりやすい→歯周病
    ・ナトリウム、カルシウム、炭酸イオンなどの含有量が多い→歯石沈着→歯周病

(2)バイオフィルム(プラーク:歯垢)

バイオフィルムは食べカスの様に見えますが、実際は歯周病菌やむし歯菌をはじめとする微生物のかたまりです。

歯周病はバイオフィルムの中の歯周病菌が引き起こす病気です!

歯周病菌の中には、A.a菌という次から次へと毒素をつくりだし、細菌と戦ってくれる白血球を破壊する細菌や、P.g菌という歯槽骨(歯を支えている骨).歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)を破壊し出血や口臭の原因を作り出す細菌があります。

これらの細菌は普通大人になって定着しますが、早期(こどもの頃)に定着してしまうと、いくら歯みがきをきちんとしてもどんどん歯周病を悪化させてしまうことがあります。

ダウン症候群の方は、これらの細菌が早期に定着しやすく、歯周病をこどもの時期から発症しやすいといわれています!

(3)早期老化

ダウン症候群の特徴である早期老化に伴う歯周組織の脆弱化

(4)全身的要因

  • ダウン症候群の方は免疫機能の低下しやすい
    白血球機能低下、抗体産生機能の異常→感染しやすい→歯周病
  • ダウン症候群の方は血管が変化しやすい
    末梢血管が薄く狭窄し、脆弱なため局所の酸素欠乏を生じる→歯周病
  • 心臓の病気のある方(ダウン症候群の方は)
    口の中の細菌が血管を通って心臓の内膜に住み着き炎症を起こすことがあります!

Ⅳ.定期健診の必要性

定期的に管理するかしないかで、将来こんなに違ってきます!

定期的に管理しているダウン症候群の方

むし歯:なし
歯肉:きれい
口腔清掃:良好

定期的に管理していないダウン症候群の方

むし歯:重度
歯肉:重度歯周病
口腔清掃:不良

Ⅴ.さいごに

ダウン症候群の方の多くは、若い時期からの歯周病の発症率が高く、発症すると進行が早く重篤化しやすいです。

歯周病予防のために大切な事
  • 正しい歯みがきの習得
  • プラークコントロール
  • 歯科の定期的管理

知合い、お友達でダウン症候群の方がいらっしゃいましたら歯科的な定期的管理をお勧め下さい。

保護者の方へ質問に答えます。

何歳から受診すれば良い?むし歯ができてから?
何歳からでも結構ですが、早い方が良いです。
というのは障がいがある子の歯科治療は親御さんも私達医療者も大変苦労します。
思い立ったら受診して下さい。
何歳まで診てもらえる?
当院では障がいを持つ方の場合、生涯支援しています。
子どもが嫌がって暴れたり、大声を出すのではないか心配。
患者様の障がいや個性に合わせて支援を行っています。
緊急処置が必要ない場合には無理に治療する事はせず、おりこうになるようにトレーニングを行いコミュニケ―ションを取りながらゆっくり治療を進めます。
また、定期的に来院すると、患者様が病院に慣れ、喜んで受診するようになります。
お口の健康を維持するにはどうしたら良い?
お口の健康を維持・増進するにはホームケア(家庭での歯磨きなど)とプロフェッショナルケア(歯科医院でのメインテナンス)が大切です。
障がいを持つ方はホームケアが不充分になりがちなので定期的にプロフェッショナルケアを受けましょう。

実際の患者様

症例1

こちらの患者様は精神発達遅滞と自閉症がありました。

症例1 初診の状態1 症例1 初診の状態2 症例1 初診の状態3
症例1 初診の状態4 症例1 初診の状態5 症例1 初診の状態6
初診の状態 症例1 初診の状態7 症例1 初診の状態8

むし歯や歯肉炎など問題がたくさんありました。全身麻酔下での治療も考えましたが、お母さんから『健常者と同じ様に、同じような治療をして欲しい』との要望で、患者様のペースに合わせてゆっくり治療しました。

治療の様子

治療の様子です。
お利口に頑張っています。

↓

治療終了時です。4年8ヶ月かかりました。お母さんや親戚が大喜びしたそうです。

症例1 治療終了時1 症例1 治療終了時2 症例1 治療終了時3
症例1 治療終了時4 症例1 治療終了時5 症例1 治療終了時6
治療終了時 症例1 治療終了時7 症例1 治療終了時8

治療の様子

現在、悪くならないようにお母さんと定期的に来院しています。

症例2

1990年に当院を受診して以来、定期的に来院している患者様です。
基礎疾患には脳性麻痺があります。
初診時は3歳でしたが、2010年現在23歳になりました。

症例2 2010年3月の状態1 症例2 2010年3月の状態2  
症例2 2010年3月の状態3 症例2 2010年3月の状態4 症例2 2010年3月の状態5
2010年3月の状態 症例2 2010年3月の状態6 症例2 2010年3月の状態7

お口の中は比較的きれいな状態でしたが、一部に歯肉炎がみられました。
もっと健康になることをめざして歯周病の予防管理(ぺリオドントロジーの項参照)をはじめました。

お母さんと一緒に、いつも笑顔で通院してもらっています。

お母さんと一緒に、いつも笑顔で通院してもらっています。

症例3

ダウン症の患者様です。

症例3 ダウン症の患者様 治療前1 症例3 ダウン症の患者様 治療前2 症例3 ダウン症の患者様 治療前3
症例3 ダウン症の患者様 治療前4 症例3 ダウン症の患者様 治療前5 症例3 ダウン症の患者様 治療前6
  症例3 ダウン症の患者様 治療前7 症例3 ダウン症の患者様 治療前8

患者様は11歳です。お母さんから『歯並びをきれいにして欲しい』との要望があり、矯正治療を希望されました。
ダウン症という障がいがあるので、患者様の個性や障がいに合わせて歯並びを治すことにしました。

↓

症例3 ダウン症の患者様 治療後1 症例3 ダウン症の患者様 治療後2 症例3 ダウン症の患者様 治療後3
症例3 ダウン症の患者様 治療後4 症例3 ダウン症の患者様 治療後5 症例3 ダウン症の患者様 治療後6
  症例3 ダウン症の患者様 治療後7 症例3 ダウン症の患者様 治療後8

2010年5月の状態です。歯並びは安定しています。
現在患者様は26歳になりました。
『歯並びが良くなったから、むし歯や歯周病を作らないようにするんだ』と、生き生きと通院しています。

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